masaki 大興奮!陸上100メートル

 こんにちは。まさきです。

 

 昨日、大ニュースが飛び込んできました。陸上の100メートルで、山縣亮太選手が9秒95で日本新記録を更新したのです!僕自身も高校まで陸上をやっていたので、日本人選手が、しかも異なる選手がここ数年でどんどん記録を更新していく熱い展開に、興奮せずにいられません。

 

 そもそもちょっと前、僕がバリバリ走っていた頃、100メートル男子の日本記録は「10秒00、伊藤浩二(1998)」でした。1998て。僕が生まれるよりも前にできたこの数字は、まるできりがいいから大切にされているかのように、残されてきていたんです。10秒0なんとかはたまに出るんですが、なかなか最初の2桁が繰り下がらないので、陸上は個人対個人の戦いですが、ここに「日本人対9秒台の壁」の戦いが生まれていました。

 

 僕が中学生ぐらいのとき、衝撃の記録が生まれました。「10秒01、桐生祥秀」。何が衝撃かって、高校生ですよこのときこの人。このとき日本中の人が、桐生選手には申し訳ないですが、「桐生おめでとう」より、「9秒台出して!」って思ったと思います。それからは、いつ桐生がやってくれるのか時代でした。

 

 僕が高校生ぐらいの時、ついに、「9秒94」が生まれました。やったか桐生!いえ、やったのは、多田修平選手。衝撃の記録への驚きと共に、みんな思ったと思います。

「誰?」

100メートルのトップ選手には桐生選手の他にもプロがいっぱいいたのですが、突然謎の大学生が、しかも大きく9秒台の壁を破ってしまったのです。しかしこれは、日本記録とはなりませんでした。追い風が強く、公式の記録として認められなかったからです。(追い風2.0メートル以下で、公式の記録となります。)

 

 そんな2人に始まり、桐生9秒出せだった「日本人対9秒台の壁」は、桐生、多田、ケンブリッジ、山縣、小池、サニブラウン、誰が9秒出すんだ戦国時代になりました。そしてついに、おそらくこの戦国時代の突入によって、あの記録が誕生しました。

「9秒98、桐生祥秀(追い風1.8メートル)」

日本人が9秒台の壁に勝った瞬間でした。期待を背負って記録を出せなかった桐生選手が、ライバルとの競争によってついに日本人初の9秒台男になったんです。このときの動画では、観客が、星野源とガッキーの結婚のときの日本ぐらいどよめいていて、何回見ても、鳥肌が立ってしまいます。

 

桐生祥秀9秒98(日本新) 2017日本インカレ陸上男子100m決勝 Yoshihide Kiryu 9.98 – Bing video

 

 ちなみにこのとき2位だった多田選手は桐生選手に引っ張られて、10秒07という好タイムを出しています。それと同じように、桐生選手のこの記録は他の日本選手を燃え上がらせ、あっという間に小池選手も9秒98、そしてサニブラウン選手がさらに更新し、9秒97が日本記録になりました。そして昨日の山縣選手の9秒95です。山縣選手は去年はけがに苦しみ、そんな中記録を出していくライバルたちに刺激されたのだと思います。まさに、日本人一丸の戦いです。

 

 日本人が20年誰も超えられなかった壁が、ここ数年でぴょんぴょん超えられ始めているという、今は日本の100メートル黄金時代です。まさにこの瞬間に日本人が成長していると思うとわくわくしますね。9秒の壁を越えたら次は世界の壁ですかね。オリンピックでの日本人の活躍が楽しみです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。